26週の検診で「切迫早産」と診断されました。
『頸管長が2センチを切っている』とのこと。さらに、前置胎盤の可能性もあると言われました。
正直このときは、頸管長がどこなのかも、前置胎盤という言葉の意味も、よく分かっていませんでした。
医師から「今から入院だよ」と告げられ、頭が真っ白に。
先生が何を言っているのか、脳が処理しきれていなかったのだと思います。
「一回帰ってまた来ちゃダメですか?」と聞くと、
「破水したら赤ちゃん死んじゃうよ?いいの?」
その一言で、初めて事態の重大さを理解しました。
あ、帰っちゃダメなんだ…。
え、いやだ。なんで入院?
私、何かした?何がいけなかった?
どうしたらいい?入院って、どうしたらいいの?
診察室を出て、廊下を歩きながら頭の中はパニック。
受付前で車椅子を待っている間、すぐに夫に電話しました。
「どした?」
仕事中なのに、すぐに電話を取ってくれた夫。
声を聞いた瞬間、嗚咽のような泣き方になってしまい、言葉が出てきませんでした。周りには他の妊婦さんも何人かいて、泣くのが恥ずかしかったのを覚えています。
「ごめん。」
私が夫に言った最初の一言は、それでした。
入院することを何とか伝えて、夫が仕事中ということもあり、一旦電話を切りました。泣くのが恥ずかしくなり、一般用トイレに駆け込み、深呼吸して落ち着こうとしました。
呼吸が少し落ち着いたところで、実家に電話。父と母に、緊急入院することを伝えました。
母は強かったです。すぐに状況を理解してくれて、焦ることもパニックになることもなく、「必要なものを持って行くからメールして!もう泣くな!落ち着け!」と。
正直、「もう泣くな!」と言われたのは厳しすぎて辛かったです。『あんたももう母親になるんだから、泣いてられないよ!』とも。傷ついた心に追い打ちをかけられたようでした。
こういうときは、もっと優しい言葉をかけてほしかった。「急でビックリだね。でも大丈夫。お母さんが必要なものを持っていくから、ゆっくり深呼吸して待ってて」そう言ってくれたら、素直に聞けたのに。
だから自分の子どもには、そうしてあげたいと思いました。
看護師さんが車椅子で病棟まで運んでくれる間、私は大号泣。恥ずかしさもあったけれど、「あなただけじゃなくて、みんな(こういう時は)泣くから大丈夫」という言葉に救われました。
お母さんになったからって、泣くなということではないんです。泣かない人もいるかもしれないけれど、辛かったり悲しかったりショックを受けたら、みんな泣いていいんです。
モニターをつけて赤ちゃんの心拍を確認。私はこのとき、自分のお腹が張っているとは思っていませんでした。
ただ、背中の肩甲骨がずっと痛くて、何をしても治らなかった。今思えば、それが身体の異変であり、赤ちゃんが教えてくれていたサインでした。入院してから、「あのとき無理しすぎていたんだ」と気づきました。
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