28歳:初めて腺筋症の診断を受ける。
29歳:痛み止めが効かず、生理周期も乱れる。基礎体温の徹底指導が厳しく、病院を変える。
30歳:薬や漢方が効いて周期は安定。しかし、生理痛や出血量は改善せず。
31歳:結婚。自然妊娠に期待する。風疹抗体検査で十分な免疫があると診断。
32歳:自然妊娠せず。卵管造影検査を受け、片方の卵管が通っていないことが判明。ショックを受ける。仕事の不規則さと休みの少なさから退職。
33歳:転職するも、生理時の症状が重く約1週間休むことに。仕事を辞め、フリーランスへ転身。
34歳:出血量が20代の頃の約2倍に増加。痛み止めの服用量も増える。
35歳:病院を再度変更。腺筋症が重症と診断され、子宮全摘手術か体外受精を選択するように告げられる。その場で体外受精を決意。2回目の体外受精で妊娠。
私が初めて生理を迎えたのは、10歳のときです。
今思えば、その頃からすでに生理痛は強く、腹痛で5〜10分ほどしゃがんで耐えることもありました。
それでも、婦人科を受診することはありませんでした。
祖母からもらった漢方薬がよく効いていて、それを毎回飲めば痛みが和らいだからです。
出血量は、おそらく周りより多かったと思います。中学生のときから、夜用ナプキンを使っていました。
腺筋症と診断されたのは、28歳のとき。
職場の先輩に「その痛がり方は異常だよ」と言われ、受診したところ、初めて病名を告げられました。「これから結婚、出産もしたいのに!」と、とても不安になりました。
それまでにも、生理痛があまりに強くて薬をもらいに婦人科へ行ったことが3回ほどありました。でも、そのときは一度も病名を告げられたことがなかったのです。
ショックでした。
診察後はスマホで「腺筋症」を検索しまくり、あらゆる情報を読み漁りました。
「妊娠できないかもしれない」——その言葉が頭をよぎりました。でも医師は、「妊娠できないわけではないけれど、早いほうが良い」と言いました。
そして、生理周期と基礎体温を測るように指導されました。
正直、これが苦痛でした。
基礎体温は、朝起きてすぐベッドの上で計らなければいけません。けれど寝起きで忘れてしまうことも多く、当時は仕事が忙しく、結婚もしていなかったので、危機感もあまりありませんでした。
生理痛を和らげるために痛み止めと漢方薬を処方されましたが、あまり効果は感じられませんでした。3回ほど通院した後、病院を変えることにしました。
次に行った病院は、女医さんが担当。この地域では珍しく、人気があるため待ち時間はかなり長めです。それでも、基礎体温については「無理のない範囲で」と優しく言ってくれました。処方された痛み止めと漢方薬も私には合い、生理痛が少し楽になったため、しばらく通院を続けました。
その時すでに私は結婚していて、自然妊娠できるのを心待ちにしていました。
しかし妊娠できず、生理痛や出血量はどんどん増しました。
・・・編集中